外食店の値上げ状況と、今後の値上げ品目

外食店の値上げ状況と、今後の値上げ品目

原材料高騰の影響は大きい

画像引用:Foodist Media https://www.inshokuten.com/foodist/article/6497/

原材料費や原油の高騰、さらには円安も重なり、外食各店で値上げラッシュが相次いでいます。

飲食店リサーチによる502店舗への調査によると、従来価格と比べて「5~10%未満」の値上げを行う(または予定)との回答が半数以上となっています。

帝国データバンクの調査でも、上場する主要外食 100 社のうち、29社が、2021年4月~22年4月の1年間で値上げしています。改定額は平均で77円。

 

原価率平均は37.5%に

画像引用:帝国データバンク主要外食100社価格改定動向調査
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p220413.pdf

2021年度の飲食店約600社の原価率平均は37.5%。

過去10年で最高、18年ぶりの高水準となっています。

前年度からの上昇は1.2ptと20年で最も急激に増加しており、コスト削減や新メニュー販売だけでは対応しきれない状況といえます。

 

最近の外食店値上げ動向まとめ

■ケンタッキーフライドチキン
6月1日~セットやボックスメニューを+30~40円
7月6日~定番商品の「オリジナルチキン」250円➞260円、他サイドメニューも値上げ

■CoCo壱番屋
6月1日~ベースカレー+33円、一部のトッピング+11円から22円

■天丼てんや
6月16日~全34品中14品が、+10円~30円。ワンコイン提供だった天丼も530円へ。

■ロイヤルホスト
7月13日~全72 品中8品/テイクアウト全31品中7品が、+22円~110円

 

夏~秋口以降は「冷凍食品」「飲料」が値上げの中心に


画像引用:帝国データバンク「食品主要105社」価格改定動向調査(6月)
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p220601.pdf

主要メーカー105 社の2022 年以降の価格改定計画の調査によると、7月以降も食品の値上げは続き、値上げ品目の累計は4504 品目とされています。(6月1日時点予定)

原油高に伴う包装資材や容器、物流費の高騰、円安による輸入コストの上昇の影響による値上げのケースも目立ってきています。