外食店の値上げ状況と、今後の値上げ品目
外食店の値上げ状況と、今後の値上げ品目
原材料高騰の影響は大きい
原材料費や原油の高騰、さらには円安も重なり、外食各店で値上げラッシュが相次いでいます。
飲食店リサーチによる502店舗への調査によると、従来価格と比べて「5~10%未満」の値上げを行う(または予定)との回答が半数以上となっています。
帝国データバンクの調査でも、上場する主要外食 100 社のうち、29社が、2021年4月~22年4月の1年間で値上げしています。改定額は平均で77円。
原価率平均は37.5%に
2021年度の飲食店約600社の原価率平均は37.5%。
過去10年で最高、18年ぶりの高水準となっています。
前年度からの上昇は1.2ptと20年で最も急激に増加しており、コスト削減や新メニュー販売だけでは対応しきれない状況といえます。
最近の外食店値上げ動向まとめ
■ケンタッキーフライドチキン
6月1日~セットやボックスメニューを+30~40円
7月6日~定番商品の「オリジナルチキン」250円➞260円、他サイドメニューも値上げ
■CoCo壱番屋
6月1日~ベースカレー+33円、一部のトッピング+11円から22円
■天丼てんや
6月16日~全34品中14品が、+10円~30円。ワンコイン提供だった天丼も530円へ。
■ロイヤルホスト
7月13日~全72 品中8品/テイクアウト全31品中7品が、+22円~110円
夏~秋口以降は「冷凍食品」「飲料」が値上げの中心に
主要メーカー105 社の2022 年以降の価格改定計画の調査によると、7月以降も食品の値上げは続き、値上げ品目の累計は4504 品目とされています。(6月1日時点予定)
原油高に伴う包装資材や容器、物流費の高騰、円安による輸入コストの上昇の影響による値上げのケースも目立ってきています。