新型コロナウイルスの影響がここまで拡大することを誰が予測できただろうか・・・
その影響は飲食店に大きな打撃を与えている。
売上が昨年同月対比90%以上減の店舗も少なくないのではないだろうか。
そうであっても家賃は変わらずかかるし、人を活用すれば人件費も・・・。
生き延びる秘策として今注目を集めているのが「テイクアウト」だ。
消費者からのニーズも高まっておりすでにテイクアウトに舵を切っている飲食店も多く見受けられる。
今回は、テイクアウトを始めるにあたっての注意点等を解説しこうと思う。
テイクアウトを始めるための準備
まずはじめに気になっているであろうテイクアウト販売に伴っての許可が必要なのかどうかだが、結論から言うと基本的に飲食店営業許可を取得している飲食店が、お店調理している料理をテイクアウト販売することにあたっては別途許可を必要としていない。
例えばイタリアンレストランがピザやパスタをテイクアウト販売する場合には特別必要な許可はいらないということになる。(飲食店営業許可は必要)
ただその一方で許可が必要となる商品も存在する。
許可が必要となってくるのは飲食店営業許可以外の許可を必要とする料理や食品をテイクアウト販売するとき。
ケーキやパン、アイスクリームなどがそれにあたる。
これらは店内飲食でデザートとして提供し食べることには別途許可が必要ではないが、これらをテイクアウト販売するとなると菓子製造業やアイスクリーム類製造業の許可が必要になる場合がある。これら許可の有無の判断は保健所によって異なるので、テイクアウトを始めるにあたって販売しようとしている商品が別途許可を必要とするのかどうか保健所に問い合わせている方がいいだろう。
衛生面の管理
そして衛生管理にも注意をしておきたい。
これから夏に向けて気温も高くなり食品の扱いが難しくなる。
料理の衛生管理は飲食店経営において最重要項目の一つ。
早めに召し上がっていただくように声がけをしたり、消費期限を設けてラベリングするなど対策も徹底しておきたい。
食中毒予防の3原則「つけない」「ふやさない」「やっつける」の徹底が重要となってくるだろう。
そしていよいよ販売開始
準備・環境が整ったならいよいよスタート。
飲食店がテイクアウトを実施して売り上げを伸ばすためには、大きく3つのポイントがあると言われている。
POINT1)自店がテイクアウト販売をしていることを知ってもらう
店前の看板やPOPは当然のことながら、まだまだ自粛ムードが払拭されない今ネット上でのアピールも可能ならしておきたい。飲食店応援を掲げ無料掲載をしてくれるグルメサイトやデリバリーまでを受けてくれるサービス・決済までを完結してくれるサービスも増えてきているので精査し検討するのも一つかもしれない。
POINT2)一度の販売で複数個販売を心がける
まさに効率の話、一回の対応で複数個の販売が実現出来ればそれに越したことはない。先述した通り、いまだ自粛ムードが残っており学校が休校となっている自治体もまだまだ多い。普段給食で対応出来ていたものが毎食を作らなければならないと困っている保護者も多い。そういったニーズに応えられればリピートに繋がることも考えられる。値引きサービスなどを巧みに活用し取りこぼしなくアプローチしていきたい。
POINT3)事前注文・事前決済の仕組みを採り入いれる
事前注文は買う側・店側双方にメリットが大きい。
事前注文が出来れば買う側は待つことなく商品を受け取れる。店側は準備が出来、余裕を持っての運営が可能となる。また、そこに決済が可能となれば双方手間が省ける。しかしながら決済は手数料がかかってくるので販売価格を調整するのかそこを堪え販売数を上げる方に注力するのか判断する必要がある。
先程も伝えたように今このテイクアウトニーズに応えるべく様々なサービスが展開しておりアピールだけでなく事前決済を可能とするサービスも存在するので検討してみてはどうだろうか。
コロナウイルスの影響はいまだいつまで続くのか不透明だ。
この難局を乗り越える一つの術として「テイクアウト」販売は確かな可能性がある。
もちろんはじめはスムーズにいかないかもしれないが一つの術として検討する余地があると思われる。
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